「:」コロンと「;」セミコロンの意味・違い・使い方を解説!
英語でよく使われている「:」コロンと「;」セミコロン。この2つの句読点には、それぞれ意味があり、用法が異なっていることをご存知でしたか?
今回は「:」コロンと「;」セミコロンについてご紹介します。
「:」コロンと「;」セミコロンの違いと意味
「:」コロンも「;」セミコロンも、英語文で使われている句読点のひとつです。日本語でも使われることがありますが、特に意味もないため、なんとなく使用している方も多いのではないでしょうか?
しかし、英語文の場合、よく似ている記号ですが、どちらも意味があるため、しっかり区別して使われています。では、両者にはどのような違いがあるのでしょうか?
詳しい使い方については後述しますが、どちらも記号の前は「完全文」ですが、記号の後ろが異なります。
「:」コロンの基本と意味
使い方の基本 「完全文」 +「:」 + 「説明するための単語や補足事項など」
記号の前にある完全な文章を、記号の後ろの文章が補足する内容となります。よって、「:」コロンには、「例えば」「つまり」「すなわち」などの意味があります。
なお、「完全文」とは、主語と動詞があり、それだけで文章が成り立っている文のことです。
「;」セミコロンの基本と意味
使い方の基本 「完全文」 +「;」 + 「完全文」
「;」セミコロンは、記号の前も後ろも完全文で使われるため、文章をつなぐ接続しの役割があります。よって、「;」セミコロンには、「そして」「しかし」「なぜなら」「もしくは」などの意味があります。
「:」コロンの使い方
「:」コロンには、主に4つの使い方があります。
1.例示・列挙
2.引用・ようやく・セリフ
3.補足説明
4.強調
では、ひとつづつ見ていきましょう。
1.例示・列挙
「:」コロンは、リストや例えなど関連する項目を列挙し、文章をつなげることができます。
例えば、「私は世界中を旅行しました。」という完全文の後に「:」を置き、旅行した国を列挙して説明できます。
例文
・I traveled all over the world:Italy,France,Australia,Mexico,Kenya,USA.
(私は世界中を旅行しました。イタリア、フランス、オーストラリア、メキシコ、ケニア、アメリカ合衆国。)
・I have to buy these things at the grocery store:eggs,milk,butter,apple juice, and chocolate.
(食料品店でこれらのものを買わないと。卵、ミルク、バター、リンゴジュース、チョコレート。)
このように「:」コロンを使うことで箇条書きのような形になり、読みやすい文章になります。
2.引用・セリフ
「:」コロンを使い、記号前の完全文の主語の品用やセリフを挿入することができます。
例文
・The coach always teaches me how to do the marathon:”Shake your arm.”
(監督はいつも私にマラソンの方法を教えます。「もっと腕を振るように。」)
3.補足説明
「:」コロンの後に、全文の内容に補足説明することもできます。
・She loves to watch Korean drama for the following reasons:she can’t go on a trip to Korea.
(彼女は勧告ドラマを観るのが大好きです。その理由は、韓国旅行に行けないからです。)
・Tokyo is the capital of Japan:The population of Tokyo is ○○○○.
(東京は日本の首都です。人口○○○○です。)
4.強調
内容を強調するために、「:」コロンを使うこともできます。
例文
・I’ll tell you what I did: I cried.
(私が何をしたと思う?泣いてしまったの。)
「;」セミコロンの使い方
「;」セミコロンは、記号の前の文と後ろの文の両方が、「完全文」でなければいけません。「;」セミコロンには、主に2つの使い方があります。
1.全文と後文を接続詞としてつなぐ
2.関連性のある2つの文をつなぐ
では、例文とともに使い方をみていきましょう。
1.全文と後文を接続詞としてつなぐ
・I’m going to the office;I will do a presentation.
(会社に行きます。それにプレゼンをする予定です。)
・I can’t afford to buy this;I don’t bring any money.
(これを買うことはできません。お金を持ってこなかったので。)
「;」セミコロンの後に、「however(けれども)」「in fact(実際)」「moreover(その上)」などの「接続副詞」が続くこともあります。
・I studied in England; however, I didn’t have to speak fluently.
(私がイギリスで英語を学んだが、流ちょうに話せるようにはなりませんでした。)
・He is handsome; moreover he is rich.
(彼はハンサムで、その上金持ちです。)
2.関連性のある2つの文をつなぐ
「;」セミコロンは、関連性のある2つの完全文章をつなげることができます。この場合、「;」セミコロンは、「and」と同じ意味で使われます。
つまり、「;」セミコロンを「and」に代えても意味は同じになります。ただし、2つの文章は同じ話題について述べていなければいけません。
・I went to college; He went to the office.
(私は大学へ行き、彼は会社に行った。)
・My favorite subjects are English and Spanish;He is good at math.
(私の好きな科目は英語とスペイン語で、彼は数学が得意。)
まとめ
「:」コロンと「;」セミコロンの使い方についてご紹介しました。日本語では区別されていませんが、英語では意味が異なるため、使い分けなければいけません。
「:」コロンと「;」セミコロンの使い分けができるようにしましょう。